ショーダン邸~コルビュジエがインドという場所で示した総合的住宅!!~

インドでル・コルビュジェの建築といえば、チャンディーガルとアーメダバード。そのなかでも代表的な住宅建築がこの住宅。な、なんと今も住まわれている方のいる現役ばりばりの住宅です!ということで一般公開はされていません。見れなくて残念ですが、使ってもらっているほうがうれしい!

ル・コルビュジエがアーメダバードで実際に完成した建築作品は全部で4つ。その中でこの住宅は、最終的に建設されなかったハジシング邸という建物を施主であるシャンバハイ・ショーダン氏に売られ、敷地を変更して実現したというエピソードがあります。

ショーダン邸はル・コルビュジエの住宅のプロトタイプであるドミノ型住宅 (シトロアン型住宅)を原型にして考えられ、そんな後期のル・コルビュジェとしての総合的な要素が含まれた住宅です!インドの「サヴォワ邸」みたいな感じでしょうか。う~ん、ちとちがうか。建築的な特徴としては、以前ブログで取り上げた、繊維工業会館と同じく、打ち放しコンクリートの軽やかな構造体の中に、日陰となった外部空間、ブリーズ・ソレイユ、パラソル型屋根 、外部と内部が連続するバルコニー、スロープなど配され、複雑な空間構成がなされています。仕上げの荒々しさもいいですね~。繊維工業会館との違いは、この建物が個人住宅であり、より人の生活にあわせてつくられていることでしょうね。やはり住宅のスケールだと空間部位が身体感覚に近く、自然な感じがしますね。

正面はロータリーとなっていて、反対側に回り込むと、様々なプロポーションの開口部が現れます。外観はブリーズ・ソレイユによって、繊維工業会館と似ていますが、ここのフリーズソレイユは、他のところとはちょいと異なっていますねえ。斜めってなく、垂直、水平のグリッドによって構成されていることがわかるかと思います。

そして内部空間は薄暗く、効果的に空けられた開口部が、日々の暮らしをかたちづくっています。またパラソル型屋根の下には、建築面積の半分近くもある広い半屋外空間が設けられ、繊維業の経営者でもある施主がインドの強烈な日差しの中でもホームパーティーを開けるように設計されたとのこと。お金持ちはやっぱちがいますねえ。ブリーズソレイユもパラソルも環境に配慮したパッシブな建築要素であるこの存在が、個人住宅という用途にあることで、また異なる価値をもっているようにも見えますね!

建築:ショーダン邸

設計:ル・コルビュジェ

建築作品を見た雑誌:GA32

建築のある場所:インド

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