フランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パーク~ルイス・カーンの長年の夢!~

ルーズベルト島はアメリカはニューヨークのマンハッタン島の東に位置する細長い小島です。そこの南端に位置するのは、第32代大統領フランクリンD.ルーズベルトの生涯と功績を称える公園です。公園名称は、和訳すると「四つの自由」公園。この公園の名前は、1941年の一般教書演説の中で、彼が世界中の全ての人に広めたいと願う4つの自由として、言論と表現の自由、礼拝の自由、欠乏からの自由、恐怖からの自由を取り上げたスピーチに由来し、その重要性に敬意を表すものとなっています。

およそ4.5エーカーある土地にこの公園を設計したのは、巨匠ルイス・カーン。これはカーンの遺作です。1974年に亡くなったとき、カーンはこの公園の設計図を携えていました。その後予算削減のために1970年代に計画は頓挫し、再度復興計画がおきては頓挫しを繰り返しながら、そして設計したおよそ40年後の2012年にようやくオープンしました。この公園は、ルーズベルト大統領の現在、建築家ルイス・カーン両者の功績を称えるモニュメントになっているような気がしてきますね。先端は広々と視界が開け、ニューヨークシティのマンハッタン、クイーンズ、ブルックリンの3つの区を見渡せすことができ、現在ではニューヨークの新しい名所となっています。

カーンは、この公園は頂点が島の南端に向かう三角形の形に設計しています。イースト・リバーの水景に横たわるシンプルな彫刻的造形!いいですねえ。カーンのもつ幾何学的な美しさが存分に表現されています。敷地形状を生かしながら、さらに遠近感が強調されるような、シンプルでありながら、さすがの力強い構成となっています。南端にはアメリカの彫刻家ジョー・デイビッドソンによるルーズベルトのブロンズ胸像が設置され、石のプロムナードにはリンデンの並木、この整然とした並木道が印象的ですねえ。そして、ルーズベルト大統領の「四つの自由」のスピーチが刻まれた、石の壁で構成された記念碑があります。カーンは、公園には部屋と庭を表現するべきだと考えたそうです。部屋は自己の延長として、そして庭は自然をコントロールする個人的な資質を意味しているとのことです。崇高性が、美しい幾何学的構成と緻密な樹木の配置によって両立し、表現されています。

公園:フランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パーク

設計: ルイス・カーン

公園をみた雑誌等:a+u 201312月号

公園のある場所:アメリカ

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