ブック・マウンテン~まさにこれは本の山!!~

オランダのロッテルダムから南におよそ15キロほど位置するスパイケニッセ。人口およそ7万人強のこの小さな都市のマーケットスクエアにオープンしたこの建築は、ピラミッドのかたちをして、しかも全面ガラス張りというなんとも壮大な図書館です!この建築は、ロッテルダムを拠点に活躍する建築家ユニットMVRDVによって手掛けられました。

建物の外観デザインは、伝統的なオランダの農場にある建築物、バーン(納屋)形式をモチーフとして、煙突なども備え付けられていますねえ。この特徴的なかたちがまちのアイコンにもなっています。建物の全面がガラスのシェルターで覆われているということもあり、外から見てもはっきりと図書館だというのがわかりますね~。なんていったって透明なガラスをとおして本の山が見えるわけですよ!これは広場に何百万冊の本を山積みにしたようなイメージをコンセプトとして、このまちにはこんなに本があるんだよっていうことを知らせたかったとか。外から本が見えるっていいですよねえ。そしてなかでは外の景色を見ながら本を探せるっていいですよねえ。本の山を散策するような感じでしょうか。そんな開放的なつくりです。でも本好きの私としては、本が日焼けしてしまわないのか?っていう心配もありますが、どうなんでしょうかね。

さて、図書館は5階建て、その広さは9300平方メートルあります。書架の通路はピラミッドのカタチをした本棚を取り囲むようにつながっていて、その全長は、な、なんと480メートルにもなるそうです!ものすごい!!そしてこのピラミッド型の図書館には15万冊ほどの書籍が所蔵されているようです。そのほかにも図書館には本棚のほかにオフィスや倉庫、会議室などの空間が積み上げられています。これらを垂直方向に積層してそれぞれに異なる大きさのテラスをつくり、その外側に書棚を配置して大きな本の山に見せているわけか。夜になると建物内部の照明がライトアップされ、その夜景はまるで、フランスのパリにあるルーヴル美術館のようにもみえますねえ。

そして本が広場に積み上げられているイメージを意匠として強調するために、館内のフロアは広場と同じ煉瓦で統一されています。つながっている感じがガラスの透明感とあいまっていますね!建築素材にはガラス、レンガ、木材が使われていますが、この本棚の多くは植木鉢をリサイクルした耐火性の素材でできています。そのほかにも図書館は、ソーラー・プロテクション、自然換気、地下蓄熱システムなどの技術を駆使しながら、快適かつ昨今いわれているサステイナブル・デザインを意識した建物となっています。

そんな図書館全体。とても広いため、ソファなどの休憩所も点在しています。こういうしつらえがまたいいですよね!本の山を登っていくと、周辺の街並みが一望でき、最上階となるピラミッド部分の頂上は、屋上カフェスペースになっています。その広々とした場所からは、スパイケニッセのまち並み全景がパノラマのように見渡せるっていうんだから最高ですよね。その風景を眺めながらゆっくりと本に目を通すことができる。行ってみたくなる図書館のひとつですね!

建築:ブック・マウンテン

設計:MVRDV

建築作品を見た雑誌:a+u20174月号

建築のある場所:オランダ

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