グラナダ貯蓄銀行本社~光と影によって生まれる強き建築風景!~

アルハンブラ宮殿があるスペインのグラナダ市、その中心部からやや郊外の場所に、大きな立方体からなるコンクリートの建築がどーんあります。すごい存在感です。そしてそのおとなりには、この建物の8年後に完成した、以前ブログにも紹介したアンダルシア記念美術館があります。どちらの建物の設計もスペイン人建築家アルベルト・カンポ・バエザによるもの。う~ん、ほんと、ずしんとくる重厚感と緊張感ある建物ですねえ。大きいなあ。威厳を感じます。お金ありますって感じです。ほんと、キューブ状の石の彫刻みたいですよ!

敷地は、やや傾斜が生じていて、それを建物をのせる大きな基壇によって調整がされています。そこに乗っかっているキューブ状建築のテーマは、光を結集する装置とのこと。南側には、ブリーズ・ソレイユと呼ばれる、まあいわゆる日除けがもうけられていて、これらが、3メートルグリッドによって構成されています。スペインのアンダルシアに強烈に差し込んでくる日の光を適度にやわらげ、オフィスの内部空間を明るく照らしています。反対に北側は、石とガラスによる水平的な意匠となっていて、均一で安定ある光を内部にとりいれています。これらの開口の整列具合と立方体に近い建築がピシっと精微につくられ置かれている感じ。この建築からくる重厚感と緊張感はここからきてますね!

そしてこの建築の中央部分にある、中庭、アトリウムっていったほうがいいんですかね。その空間がもうなんかすごいんですよ!その空間のボリューム感で圧倒されますねえ。大きくて強い空間です。トップライトを通して日の光が集まり、それらが壁や床の白い大理石に反射し、そのまわりを取り囲む開放的にもうけられたオフィス空間に光を届けています。大きな大きな光の井戸のような感じがしますね。壁は高くそびえ立ち、屋根はその壁面を覆うことで、わりと特徴のない敷地の周辺環境とは切り離され、そこには、開口部によって光と影がその様相を変化しながら大空間をめぐっています。そこで繰り広げられる光と影のスペクタクルは、まるで荘厳な教会に入り込んだかのようにも感じます!

それがアルベルト・カンポ・バエザという建築家がつくり出す建築風景なんだなあ。整然とした密度の濃い設計によってつくりあげた光と影。建築の存在やその内部に美しい風景を生み出しています。

建築:グラナダ貯蓄銀行本社

設計: アルベルト・カンポ・バエザ

建築作品を見た雑誌:a+u 20141月号

建築のある場所:スペイン、グラナダ

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