ロンドン動物園ペンギンプール~螺旋を描くペンギンたちのワンダーランド!?~

この近代的でスパイラルってるかっこいいデザインの建築は、1930年代にロシアの建築家バーソルド・リュベトキンと構造家オヴ・アラップによって設計された動物園にあるペンギンの展示施設です。おおお!まじかよ!!

その特徴は、楕円形のプールの上に螺旋状となって2枚の薄いスロープが交差しています。そのスロープのスラブが薄い!重さを感じさせない非常に軽やか~な形態です。スロープは2カ所のみで支持され、構造的にもかなり工夫が施されている感じです。その構造をみてみますと、スロープの付け根部分っていうんですか、そこが上下にずれることでスロープの断面が三角形状になって、トラス効果を生み出しています。それによって、100ミリくらいの薄さでスロープがつくられてるってわけです。このぐるんとねじれた薄いスロープによる構造を作り上げた高い技術力!当時開発されたばかりの新素材であった鉄筋コンクリート建築の可能性を切り開くものでありました!すごい!ペンギンのプールなのに!そして構造と意匠の融合により生まれた造形美。傑作です!!でもペンギンプールだからやれたってのもあるのかなあ。

プールの上を浮いているかのような流線型の真っ白い建築。そんな軽快な空間にいるよちよちペンギンたちは、そのスロープの上で寝そべっていたり、歩いたり、泳いでいたり。かわいらしい。そしてその姿はとてもユーモラスですねえ。彼らとその行き交う二重螺旋の空間に、何かゲーム的な部分を感じてしまうのは私だけでしょうか。ペンギンにとってこの場所が居心地良かったのかは聞いてみないと分かりませんが(笑)、訪れた来園者から見れば、さまざまな角度からペンギンの動きが観察できて楽しかったでしょうねー。とても80年以上も前につくられたとは思えない。すごくないすか!

ちなみに現在では、この建築は使用されていません。なのでこのプールで遊んでいるペンギンくんたちの姿を見ることはできませんが、このプール自体はそのままあります。ペンギンくんたちはここから少し離れたペンギンビーチに住んでいます。しかもイギリスの指定建築物に指定登録され保全されています。ペンギンのプールがですよ!すごいですね!!使わなくなっても優れたものは残していくという姿勢はすばらしいですねえ。でもペンギンが実際によちよち歩くペンギンたちを見てみたかったなあ。

建築:ロンドン動物園ペンギンプール

設計:バーソルド・リュベトキン、オヴ・アラップ

建築作品を見た雑誌:a+u 20155月号

建築のある場所:イギリス、ロンドン

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