アトリエ・バーディル~村に佇んだまるいレリーフが気になる赤茶けた建築~

スイスにあるシャランス村というところにたたずむこの建築。その村の中心部に保存されていた古い納屋と入れかわるかたちで建てられた、クライアントの作業空間です。スイスの建築家ヴァレリオ・オルジアティによって設計がなされているのですが、以前とりあげた「イエローハウス」に負けず劣らず、この建築も不思議な雰囲気漂う個性のあるものとなっていますね~。

建築は高低差のある敷地に配置されてあります。ここにおいて建築を建てるには、とある限定条件がありまして、それは、納屋とまったく同じボリューム未満でなければいけなかったそうです。一瞬これたいへんそ~。と思いましたが、どうやらクライアントは敷地の近くにお住まいがあって、このアトリエには作業するだけのための空間だけでよかったとのことでけっきょくは条件ボリュームのおよそ3分の1程度の大きさになっています。な~んだ。

そんな感じで、そこに生まれたコンクリート造の建築。赤茶色いコンクリートボリュームが不思議で異様な存在感を出していますね。そして何より外部および内部に無数にとりつけてある、エンボス加工された円形状の花のようなシンボルからなったレリーフがその不思議さを強調しています。車輪にも見えるなあ。これは何を表現しているものなのだろう?紋章か何かなのかな。これらは2人の職人によって彫刻が施されたそうです。う~ん。けっきょくわからない。。

内部はシンプルな作業部屋のみとなっています。そして、その残りの空間は、スカイライトが印象的な中庭空間になっています。ああ、空が!屋根にできた大きな円形の穴を通して、空間は空へと広げられています。通りからのぞくと、建物のファサードにはガラスのない開口が開いていて、その奥には吹き抜けが見えます。スライドするガラスのドアはこの中庭をスタジオ・スペースから切り離します。空間の隅につくりつけられた暖炉もまたいいですねえ!この特徴的な空間は、幾何学的な外観や周辺の村のスケールとはちがう場が生まれていて、何度も言っちゃいますが不思議です。異様な空間です。はい。気になります。しかしあれですね。このような小さくも独特な建築を生み出しているヴァレリオ・オルジアティという建築家。その存在を他の建築家やメディアはどうとらえているのかなあ。それも気になってきたぞ~。

建築:アトリエ・バーディル

設計:ヴァレリオ・オルジアティ

建築作品を見た雑誌:

建築のある場所:スイス

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