カウフマン邸~建築と自然の共存を目指したモダンハウス~

カルフォルニア、パームスプリングにありますこの住宅は、ピッツバーグのデパート王であったエドガー・カウフマンという実業家のために建てられた別荘です。この名前でピンときた人もいるかと思いますが、なんとこの建物の前にフランク・ロイド・ライトに依頼してあの有名な落水荘を建てた人です!

ちょっと紹介を軽くはさみますと、リチャード・ノイトラはウィーンに生まれ、1929年にアメリカに帰化した建築家です。フランク・ロイド・ライトの設計事務所で働いた後、ルドルフ・シンドラーと一緒にに設計活動をしていました。ライトの弟子ということでカウフマン氏から依頼があったのでしょうかね。その作品にはモダニズムの影響を受けながらもその自由なデザインが現代のモダン住宅に通ずるものがありますね。

そんなカウフマン氏が建築家ノイトラに依頼した砂漠にたつこの住宅。ノイトラ建築の中でも最高傑作であり、20世紀のアメリカ建築を代表する邸宅であり、そしてさらに「インターナショナル・スタイル」という、地域などの特殊性を超えた世界共通のスタイルへと実践した建物としても高く評価されています。う~ん、この1946年に建てられたとは思えないガラスや石を多様したモダンなつくりは当時かなり斬新なデザインだったのでしょうねえ。

もちろん今もパームスプリングスにこの住宅はそのまま残されています。周囲が低い山に囲まれ、荒涼とした平地に建てられたこの住宅は、屋外にある大自然を内部にとりこむ大きなガラスの開口が秀逸ですね!大きなガラス開口は引き違いサッシとなっていて、内部と外部に連続性と解放感を与えています。開口からの採光や景観がとてもすばらしく、そしてフラットな屋根と床がのびていくような透明感のある空間を生んでいます。

さらにガラス窓を通してプールが見えますねえ。さすが!贅沢~。そのプールの水面からの反射による外光も取り入れられ、まさに南カルフォルニアの乾いた自然と建築が一体となっていますよ!庭も周辺が砂漠ってことでのロックガーデンがまたいいですね~。さすが砂漠の街というだけあって大きな岩がゴロゴロとしています。サボテンに岩、そしてそこからのプールのあるこの素敵な別荘!まさに砂漠のオアシス!!良いですね~。このような自然環境のなかにおいて設計するというのは苦労しただろうなあ。

ノイトラによるこの住宅建築は、アートのような景観のなかで、実用的な快適性を見事に融合させていますね。人を自然との調和の中にもどすため、建物と自然の共存思想に基づいた美しい住宅です。

建築:カウフマン邸

設計:リチャード・ノイトラ

建築作品を見た雑誌等:GA8、リチャード・ノイトラ(タッシェン・ジャパン)

建築のある場所:アメリカ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする