バインネック稀覯本図書館~荘厳な知の神殿!!~

イェール大学キャンパス構内に建つこの図書館は、その名のとおり貴重な本や原稿などを所蔵するところです。1963年に完成したこの建築は、日本では六本木のミッドタウンなども手がけていますSOMの初期の名作ですね。いやあ、この空間、本当に感動ものです!

この建物は、そのキャンパス内にあるバロック的なプラザに位置しています。まずはこの外観が特徴的ですね!グリッド状に配置された大理石張りの直方体のボリュームが4本の柱によって支えられています。持ち上げられた部分は無柱空間です!!その姿はプラザに浮かんでいるように見え、重厚な建築を軽やかにしています。なんか外皮のフレームだけでこのボリュームを形成しているようにもみえますね。しかもそのフレームもくびれていてその有効断面が極めて細い!これはまた驚きですよねえ。外壁はグリッドパターンコンクリートによって縁取られ、そこに大理石がはめこまれた佇まいはとてもストイックでそして何よりも美しいプロポーションです。前庭にはイサム・ノグチによるサンクンガーデンもあってこの組み合わせも最高ですねー。

そんな感じで外観は美しいグリッド状の白い箱という印象ですが、内部に足を踏み入れてみると、空間は劇的に一変します!これがさらにすごい!感動的なんです!!外壁を構成する薄くスライスされた半透明の大理石が太陽光を透過され、内部空間に良好な自然光をもたらしています。その模様を通して透ける光には独特の艶やかさがあります。なんか障子からの光みたいですねえ。和の感じもあるよなあ。このガラスのように扱われ光を内部へ通しているのは、紫外線をカットしながらも自然光を採り入れることが目的かと思われます。 大理石から光が透けた光は照明と相まって、その場所は薄暗い飴色の非常に幻想的です。その面によって光の当たり具合も異なるため、大理石は様々な色や表情をみせ、穏やかな明るさがうつろう不思議な空間に満たされています。まるでどこかの教会のような神聖な空間を感じさせますね。まさにそこには崇高な知識の集積する場として相応しい静謐な空間が生まれています!あの大理石から光が透けるんですよ!その発想がすごい!!大理石にこんな使い方があったのかあ!シンプルでありながら、自然素材の力を存分に使っています。

その大理石の外壁で構成された空間の中には、入れ子状の構成になったガラスの箱の空間があり、その内部には貴重な原稿や資料、書籍などが収蔵されています。暖色の照明でライトアップされたガラスのボックス、そしてそこに囲まれた本が一面に並べられています。本は2重に守られていています。その二つの箱の隙間が、展示空間や休憩スペースとなっています。この隙間がこの建築を壮大に見せることでさらに感動的にしていますね。何とも贅沢な空間となっています。

ゴシックテイストな大学キャンパスの雰囲気に配慮した色彩や材料の見事なチョイス、そして彫刻的な形態がグリッド状に展開されていることで周囲の建物とのバランスをとりながらもそこに新たな建築をつくっていますよね。そこは知の神殿といっても過言ではないです!

建築:バインネック稀覯本図書館

設計:SOM

建築作品を見た雑誌:GA03 LIBRARY

建築のある場所:アメリカ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする