グレンバーンハウス~繊細な線の集合体から生まれる風景~

オーストラリアのメルボルンから北東方向に車でおよそ1時間半ほどの場所にこの住宅建築はあります。敷地は渓谷の起伏がある丘付近に位置していて、その広さはおよそ20ヘクタールにもおよびます。これはずいぶん広い敷地ですねえ。さすがオーストラリア!そんな敷地の頂きあたりに配置されたこの住宅からは、ザッツ・オーストラリア的などこまでも広がる広大な風景がひろがっています。いやあこの敷地にこの建築。まったくもってずるいわあ!!

そんな素敵すぎる敷地に根を下ろしているこの住宅は、この土地周辺の気候の特色のひとつである夏の猛暑を防ぐため、建築の一部を頂き部分に埋め込んでいます。遠目からみるとほんとその姿は、敷地と同化しつつある佇まいとなっています。そしてこの住宅の施主は、建築家にサスティナビリティに配慮した住宅を要望していたことから、建物には、電力や温水供給のためのソーラーコレクターをはじめ、雨水を活用できるための設備やペアガラスなどが設置され、パッシブな環境コントロールができるものになっています。う~ん、たしかにこの土地環境の恩恵をダイレクトに還元しない手はありませんよね。それによって、この住宅がさらにこの土地とともに存在する意義みたいなものがクリアになってきたぞ!

さて、そんな建物の外観は、材料は茶色いスチールかな。それがバーコードをモチーフにして外壁が構成されながら建築が包含されています。それが敷地の土とマッチしていて、なんかですね、まるで風景のなかに残像のようにあらわれている感じに見えたりします。外観は光があたるところが部分部分透過しているのでその存在を軽いものに変化して風景に溶けていくような感覚を覚えますね。その繊細な線によって構築されている平屋の建築の姿が風景のなかで抽象化されている感じなんですよ!

そしてそのバーコードの存在は、細かい網目状の格子みたいになっていることで、それを透過する自然光が部屋のなかに入り込むことで、光が網目状の格子による陰影によって、光そのものの存在を可視化しているっていうんですか。そういうふうに感じることができます。光が人の視覚によって存在感を帯びているんですよね。そんなこの場所、そしてこの建築ではではいったいどんな生活がくりひろげられるんだろうなあ。人が動くことでどんな空間がそこに繰り広げられるんだろうなあ。そんな想像をかきたてられる住宅作品ですね。

建築:グレンバーンハウス

設計:ショーン・ゴッドセル

建築作品を見た雑誌:GA HOUSE 104

建築のある場所:オーストラリア

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