オスロオペラハウス~氷山を模したランドマーク!~

2008年、中央オスロの臨海地域であるビョルヴィーカ地区にオスロの新しいランドマークとして完成したオペラハウスは、ノルウェー最大規模の文化施設です。ここはあのノルウェー国立オペラ・バレエ団の本拠地にもなっていますね。建築を手がけたのはノルウェーの建築設計事務所スノヘッタ。彼らはノルウェーの建築家などが1989年に結成した建築家グループで、現在オスロとニューヨークに拠点を置いて活動を行っていて、今や国際的に有名な建築家集団となっています。彼らは1999年のコンペに勝利。そこから設計が始まり、工事を行って完成するまでに5年の歳月を費やしたそうです。そして今やこの建築はヨーロッパを代表する現代建築のひとつとなり、ノルウェー市民だけでなく、観光客も訪れるオスロの名所になっています。

オスロ中央駅から徒歩5分ほどでアクセスできるこの建物の面積は、サッカー場4面分に匹敵する広さ。館内には大小さまざまのホールやレストラン、カフェなどを完備しています。建築の外観はガラス、アルミニウム、白い大理石、緑の御影石などが使用されていて、まるでオスロフィヨルドにきらめく氷山が浮かんでいるかのような佇まいです。冬には雪で覆われたオペラハウスとオスロフィヨルドの流氷が混在して、その印象がさらに際立ちます。夜は空がガラスに反射してより幻想的でほんとまさに氷河みたいです。シドニーのオペラハウスがヨットの帆みたいな形をしているように、ノルウェーというと山や氷河という分かりやすいイメージで建物の形態がつくられています。そんなシンボリックなアイコン建築ですが、ディテールがとてもきれいにできているので、なんかその表現がやらしく見えないですね。ここにノルウェーの建築技術の高さがうかがえます!

またこの建築は、屋根の上を歩ける世界初のオペラハウスとしても話題を集めています!海面のほうから急角度で突き出た屋根の上は市民の憩いの場となっていて、その屋根の上の至る所で訪れた人々が自由にのんびり座ったり、読書をしたりなどしています。夏には日光浴やピクニックにたくさんの人が訪れていますよ。地上から屋上へと続く、ゆったりとしたスロープの上を歩くとですね、もう丘にのぼってきた感じですね。屋上からはオスロフィヨルドや市内を一望できます。空が大きくひろがっていて、このスケールがいい感じです。床は花崗岩仕上げとなっていて、多用されている外壁のガラスの一部にはソーラーパネルが用いられ、かなりの量の電力を生み出しているとか。部分的に立ち上がっているシンプルなガラスの箱の中には木の円柱が見えたり、そして海に面する部分にはレストランもあって、海の景色を楽しみながら食事ができます。

内部はこの透明な四角いガラスキューブの中に木の円筒が入っているようなデザインが特徴的です。建物の中に入ると、オーク材によるゆるやかな曲線で作られた大きな波状の壁がホールを覆っています。そしてそのまわりにはスロープが配されています。劇が終わりその余韻を楽しみながらゆっくりとそのスロープを歩いていくと、外には美しい港やフィヨルドが見えますう。最高デース。外部にある屋根のスロープを移動する人も見えて面白いですね。建築空間に動きがあります。また、館内は 8 つのアート プロジェクトによって装飾されており、中でも1350席のメインホールにある芸術家オラファー・エリアソンが手掛けた穴のあいた壁とくしゃくしゃにしたアルミホイルのようなどん帳は必見です!そして天井の高いクラシックな馬蹄型のメインホールは最高の音響効果や舞台装置が完備され、最先端の技術を駆使して様々な演出効果に対応できる空間になっています。

そんなオスロオペラハウス。周辺では開発がどんどん進んでいて、まさに建築ラッシュです。オペラハウスの屋上からは建設中の様子をながめることができ、港湾エリアは、第二の中心部に生まれ変わろうとしています。これから見せてくれるオスロのまちの風景も楽しみですね!

建築:オスロオペラハウス

設計:スノヘッタ

建築作品を見た雑誌:a+u 2008年9月号

建築のある場所:ノルウェー、 オスロ

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