ニテロイ現代美術館~岩から生えた美しき円盤!?~

この何とも不思議な建築、リオデジャネイロオリンピックの映像で目にされた方も多いかと思います。

でもこの建築は、実はリオデジャネイロ州のリオデジャネイロ市ではなく湾を隔てたニテロイ市というところにある現代美術館です。

海岸線が突き出た岬のようなところにこのニテロイ現代美術館はあります。ブラジルの代表的な建築家であるオスカー・ニーマイヤー。その彼の晩年の作品です。2012年に104歳で亡くなったニーマイヤーは、長きにわたって精力的な設計活動を続け、この建築を設計したときは、な、なんと89歳!その建築作品は水盤から上に広がるようにつくられた曲線的なデザインがとても印象的です。もうインパクトありすぎ!一度見たら忘れません!!

この建物をニーマイヤーは、「岩盤からのびてゆく花のように継続して成長するイメージ」を表していると語っていますが、ニテロイ市民が呼んでいる「不時着した空飛ぶ円盤」という方がしっくりときますね(笑)。計画する土地が狭く、そして海に囲まれているので、このデザインは自然な形で生まれきたとのこと。その過程から生まれたカタチを彼は花にたとえたのでしょうね!そんな真っ白な花?円盤?を思わせるこの建築は、ブラジルのすっきり爽やかで真っ青な空に、鮮やかなコントラストを描いています。

美術館に入る赤いスロープからは水面から上に広がるように作られた曲線美を持ったデザインになっています。そのなめらかに描かれているアプローチは、そこから眺めることのできるシュガーローフ山やグアナバラ湾の曲線と対話がなされたのかのようにも見えます。そしてさらに進んでいくと、360度のパノラマが広がる眺めを楽しめる展示室に続いてゆきます。ここからはリオデジャネイロの街の風景が一望できます。シュガーローフ山やグアナバラ湾、そして空港に発着する飛行機も見えますね。もう、なんか空中に浮いているようですよ!

館内のコレクションは20世紀のブラジル現代美術コレクションが展示されていますが、基本的にこの美術館にはそれほどの収蔵品は多くはありません。なので作品よりもすばらしい景色を望む大きなガラス窓に目が行ってしまいます!窓の内側には部屋があり、窓がなくアート作品に集中できる展示室になっていますが、景色にもう夢中ですよ。すみません。こういうところは一般の人にも美術館という空間を楽しんでもらえるように配慮した設計になっているんですね。

なんか遊び心にあふれていて自由なんですよね。建築そのものが。いいなあ。まちに絵を描くように生み出される彼の建築をもっと勉強してみたいと思います!!

建築:ニテロイ現代美術館

設計:オスカー・ニーマイヤー、ブルーノ・コンタリーニ

建築作品を見た雑誌等:オスカー・ニーマイヤー(ギャラリー間業書)

建築がある場所:ブラジル、リオデジャネイロ

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