サルファティ・ストラートのオフィス~多孔質な光が見せるコントラスト~

アムステルダムのシンゲル・グラフト、その川沿いに位置するこの建築は、もとは政府の医薬品共有倉庫だった建物を改装および増築した建築です。この建物の大部分は現在、公共住宅供給会社、いわゆるハウジング・ディベロッパーののオフィス空間となっています。建物は4階建てのU字型のレンガ組積造の改築部分、そして運河沿いに建つ、パンチングメタルのパビリオンの増築部分が融合した空間構成となっています。建築内観と外観の融合した光がなすコントラスト、その素材と開口からなる秩序によって光の質を多様につくりながら、空間や景観をつくりあげています。そのコントラストがいい!

外壁は銅のパンチングメタルで覆われていて、その銅に緑青をふかせて独特な色を放っています。日本では古い建築でよく見たことがありますね。たしか緑青はなめると毒っていう。あ、話がそれました。すいません。一見ポップなんですが、渋いセレクトですね~。なんかまるでCGをモデリングしたみたいな外観になっていますよね!この外壁と内壁との間に配管や空調ダクトを入れているようです。

夜は照明によって、建築は浮遊した色彩豊かなブロックとして運河沿いに現れます。その大小様々な大きさの窓から漏れる色とりどりの光パンチングメタルを介した光りのハーモニーとでも言うのでしょうか。それがとても美しい!まるでこの建築を宝石箱のように輝かせていました。運河に沿って配置されているベンチや樹木の列に接する新しい板道は、新しい公共の場となっています建物前の張り出したテラスがすごく気持ち良さそうですね。

建物の内部へは、19世紀のレンガ組積造からなる建物の中庭からアプローチします。改装した空間部分から、増築したパビリオンのほうに空間を進むにしたがって、空間は多孔質となっていきます。建築にランダムに穴を空けていった形で内観の光がメンガーのスポンジのようになっています。この多孔質建築様式は、モートン・フェルドマンの「色彩のフィールドのパターン」の音楽から、概念を刻まれているとのことです。コルビュジェの晩年の作品の開口とかに近いイメージなのかな、音楽的なリズムを意匠モチーフとして表現したみたいな。う~ん。すいません。私にはここの説明はあまりよくわかりませんでした。まあ、何はともあれ、言葉よりも圧倒的に空間の表現が飛躍していますよ!

このパビリオンスペースは、おもに市民の集会や、パフォーマンス用のイベントなどに使用のためなどに開放されています。パンチングのパネルを介して内部に入り込む光は、その反射などで、きらきらと光る空間をつくり出しています。三次元に展開されている上部の多孔質スクリーンからは、動き続ける視界のなかに、モアレ・パターンによる波紋模様があらわれたりなど、光との距離感が表現多彩で豊かな空間となっています。不思議な気分になりますね!この多孔質の外壁と内壁が、四周をくるんでいる。内部も外部同様CGみたいな建物でしたねこの空間は「幻~」か!?

建築:サルファティ・ストラートのオフィス

設計:スティーブン・ホールアーキテクツ

建築作品を見た雑誌a+u 、ルミノシティ・ポロシティ(TOTO出版)

建築がある場所:オランダ、アムステルダム

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