ブラジリア・メトロポリタン大聖堂~教会建築と現代世界の融合~

ブラジリアっていう都市は、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーの建築博物館となっているといっていいほど、彼の作品で溢れています。すごい!!この建築博物館によって、ブラジリアという都市は世界遺産として指定されたのです。機能している建物が世界遺産に指定される。まあ、建物を更新していくうえではたいへんでしょうね。使っている人もね。誇りも生まれているでしょうけど。

そんな彼の建築で私はまずこの建築、ブラジリア・メトロポリタン大聖堂を押したい!

この建築は、1950 年代にこのブラジリアという都市が形成されるのとほぼ同じくらいの時期に始まりました。教会としてはかなり異彩を放つ建築となっています。

建築家は、この建築において、どの角度からみても清らかなイメージを与え、かつ深遠な宗教の世界を喚起するような形態を模索したといいます。それは一目で神様の家とわかるようなカテドラル、宗教思想や祈りの心を伝導してくれる壮大な彫刻のような空間、地上に暮らす人々叫びや希望から生まれた、空気のような構造の外観を実現したかったとのことです。

そんな大聖堂の外観は、外形からは教会であることが分からないほど印象的な建築になっています。円錐状の外壁表面には、ステンドグラスが全面に施されていて、16本の弓状に湾曲されたコンクリート支柱が寄り添うように曲線を描いています。祈りの際の両手を組んだ形をモチーフにしているらしいです。建物の周辺には水が張られていて、気化熱による自然換気で夏でも空調が必要ない設計となっています。中心でつながり、空へ一つになって伸びています。大聖堂の入口手前では、新約聖書に出てくる 4 人の使徒の大きな像が並んでいます。

入口は緩やかな下り坂になっていて、その先にステンドグラスを通じて差し込む柔らかい光の空間が広がります。体験する大聖堂の内部空間は劇的です。中に入ると、壮大な色鮮やかさに目を奪われます。内部は白、緑、青、茶色など、雲のような形状のステンドグラスが屋根を覆っています。その三角形の窓から明るい光が差し込みます。内部に薄暗さはありません。ステンドグラスで覆われていないところからは空が見えます。

この空が見えるところ、さらには天井を見上げると、神々しく天使の像が宙に舞っています。この内部空間に佇んでいると、なんか天国にいるような気分になります。教会のイメージって、静謐なイメージがありますが、この空間はなんかとても気持ちが明るくなる。それはどこかブラジル的な陽気さにも似ていますね。そしてとても自由な感じがあります。

これらの注がれる光の作り出す優美な空間で、信者は祈りを捧げることができます。こんな大聖堂って他にあるのかな。感動しました!

建築:ブラジリア・メトロポリタン大聖堂

設計:オスカー・ニーマイヤー

建築作品を見た雑誌等:オスカー・ニーマイヤー(ギャラリー間業書)

建築がある場所:ブラジル、ブラジリア

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