梅林の家~たくさんある部屋が風景となる小さな家~

敷地にある梅の木がみえるような家がいいな。そこからはじまるストーリーは、とても楽しい部屋の連続した空間づくりにまで発展してしまった!そんな印象を感じるおうちですね。

ふつうの家みたいに、リビングがあってキッチンがあってダイニングがあって、子供室、寝室があって、その広さは普通何畳があたりまえでうんぬん。人の生活に部屋の数ってどのくらい必要なんでしょ。建築家はそんなことも考えながらこの家の設計をお施主さんといっしょに考えていたようです。

この建築にはたくさんの小さな部屋があります。リビングのような部屋がいくつかあったり、子供部屋、書斎がいくつか分散していたり、それは机の部屋、ベッドの部屋、離れの部屋などなど。確かにいろいろ部屋があったほうが楽しい。楽しいに決まってる。住む人によって、その部屋の選択性がかわるので多様な使い方が生まれるでしょうね。しかもなんか小さい部屋っていいですよね!自分だけの空間っていう感じになる。なぜそう感じるのか。それは自分ひとりくらいしかそこにおさまらない大きさなので、自分が入るとそこの空間は満杯。そんな空間がたくさんあるとうれしい。いろいろ家族で楽しめる。けんかにならない(笑)。飽きたら交代してみよう。またちがう部屋で、そこの空間にある楽しみをその人は見出すことができるのでは。家のなかでたくさん引越しができる。かえることができる。家はかわらないけど部屋は気楽にかんたんにかえることができるでしょ。こりゃたのしい。と勝手に自分で住んでるのを想像して盛り上がってしまいました。でも、建築ってそう思うのが大切じゃないかなと、楽しい生活が頭のなかで常に更新されて、楽しく生活を送れるこれは幸せでしょう!!部屋がたくさんあるので、部屋、部屋、部屋で真ん中の部屋が部屋同士の緩衝帯みたいな空間になったり、おもしろい関係性がうまれそう。

また、部屋同士の壁がとても薄くできているのもこの建築の特徴のひとつ。その壁にはいろいろな開口がある。隣の部屋が風景になっているようにみえます。それはまるで絵画が展示されているようにさえみることができます。そして敷地に残る梅の木はかわらず、家の窓から見えると!

ワンルームのようなつながりがある。開放的で閉じてもいる。そのどっちともつかないバランスが曖昧な関係性をこの建築に生み出しているような気がします。

建築:梅林の家

設計:妹島和世建築設計事務所

建築作品を見た雑誌:新建築20043月号p62-74

建築がある場所:東京都

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