駿府教会~光と音が表情になる教会~

静岡市内の市街地にある教会です。

線路沿いの角地に位置するこの建築は、礼拝堂と必要諸室のボリュームが、街並みの形状にあわせて連続しているように見えます。ちなみに四角いボリュームは礼拝堂、切妻形のボリュームは必要諸室部分。ちょっとかわいらしいではないか!!

入り口のブドウのツタをあしらった出入り口のデザインもまたなんともかわいい!私はキリスト教徒ではないので伺ってはじめて理解したのですが、教会では、ぶどうをよくシンボルの一部に使うとのことです。聖書ではぶどうが幾度となく登場するようで、ぶどうは神様からの祝福や平和、そして繁栄を意味するとのことです。たいへん勉強になりました!

プロテスタントの教会であり、そこで最も尊敬されるとのことである、光と音を重点においた設計をこの建築では行っています。外観は外壁が印象的でした。外壁は凹凸のある割り肌板で仕上げられていて、時刻による日の光によって、ファサードの表情に変化が生まれています。凹凸が外壁材が陰影をつくっているんですね。この外壁は無塗装にあえてしているとのことで経年による材料の色合い、くすみ具合の変化も楽しみな感じです。その経年変化によって、建物コーナーに設置されている十字架や礼拝堂の入り口が浮かびあがるようになっているとのことです。実物みたときもっと見とくべきでした!

そして内部は光のあらわれかたがなんともすばらしかった!内部の仕上げは目透かしの板張りとなっていて、屋根や壁の間隔をとった厚みによって、光と音を調整していました。壁面には開口はなく、上部のトップライトから光を取り入れています。ガーゼ状になっている天井部分トップライトからの光をやわらかくも強く内部に表情を与えながらおとしています。なんかボーっとしてしまった!よくよく見ると、壁の板幅が床から天井に向かってだんだんと細かくなっていました。これは上部にいくにつれて光をやわらかくしている効果があるようです。なるほど。だからか!

音に関してもこの板張りが生かされているようです。音響板となって、上にいくとそれは残響を背後に逃がすためのルーバーとしての働きもあるとのことです。光の演出だけでなく、音の処理のための木の活用であったとは!

人々があつまって、自然光で行われているお祈りのところとか、いい光景なのだろうなー。行ったときは人はいなくて牧師さんだけでしたけど。。こんど訪れるときは!!

建築:駿府教会

設計:西沢大良建築設計事務所

建築作品を見た雑誌:新建築200811月号

建築がある場所:静岡静岡

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