TIME’S Ⅰ/Ⅱ~川との親和を極めきれ!~

このTIME’Sという建築は、京都市内を流れる高瀬川、その三条小橋たもとに位置する、川に面して建てられた商業施設です。川と建築が一体となっています!建築に水の庭、いや、川の庭をつくることで、この場所にしか存在しない建築となっています。まさにこの場所ににしか建てられないような建築を建築家は追及したわけです。

建築の高さは3階におさえ、その屋根は1/6円のヴォールト状とことで、外観も小さな川との関係性をつくりあげています。高瀬川は鴨川から分岐してその水量は常に一定に保たれていることから、川のギリギリまで床面レベルを設定しているそうです。ですので、建築を見ると水面と床が連続しているように見えます。手摺も特にないのでさらにそのような印象が受けます!コンクリート造によって川岸と建築の質感がそろい、川との親和性が表現できています。建築家はかなり過激で前例のない提案を当時では行ったと私は思います。建築と水との関係はやはり良いですね、それが自然の実際の川ですからね!川とのかかわり、ウォーターフロントとして挑戦した表現としていいのではないのでしょうか。

アプローチも通りからではなく、あえて高瀬川沿いからとることによって、店舗への動線のなかで川と接し、その表情をながめながら店舗にアクセスすることができます。2期工事で反対側の通りに外部通路がつながり、より建築は親水性のある川岸空間となっています。川と空に開放された回遊性豊かな外部空間、そのほのかなは川の迷路のような路地とでもいいましょうか。そんな雰囲気を感じることができます。

川に面した広場は1期工事では45cm2期工事ではさらに15cm下げて30cmとしているとのことです。チャレンジ精神ですね!感服いたします!!とはいえ、やはりけっこう雨が降るとそのレベルまでいくのでは。。まさに建築と川における親和性という表現を建築で追及した作品。実現するのにかなりの労力を必要としてのが想像できますね。様々な検証と交渉が繰り返されたことでしょう。そして一番はこれをどうしても実現しようという建築家の勇気。これがこの建築の強さをよりいっそう強めています!建築の強さというものは規模やネームバリューではなく、それを責任をもって実現させたいんだという強い想いによって、その場所に存在するものなのだなというのを実感させてくれる建築作品です!!

建築:TIME’S /Ⅱ

設計:安藤忠雄建築研究所)

建築作品を見た雑誌:新建築85年2月号、新建築92年7月号、TADAO ANDO DETAIL‘S

建築のある場所:京都府京都市

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